【レビュー】3×3 TOURNAMENT.EXE 2014 City.11 SAITAMA

佳境に突入したTOURNAMENT.EXE

4月にスタートした2014年シーズンの3×3 TOURNAMENT.EXEは佳境に入ってきた。12月に開催されるFINAL STAGE進出を目指して、10月25日・26日に越谷イオンレイクタウンで行われたCity.11 SAITAMAでは男子16チーム、女子5チームが参戦。男子大会は25日の予選リーグを経て、翌日8チームによる決勝トーナメントで優勝を争った。また同時開催された女子大会は26日に5チームによる総当たり戦を実施。上位2チームによる決勝戦で優勝 を決める方式となり、1日で最大5試合を戦うハードスケジュールに挑んだ。ここでは女子大会の決勝、男子大会の準決勝と決勝の熱戦をお伝えしたい。  

女子決勝 G-SIMON VS FUBER(20-14)

予選を4戦負けなしと圧倒的な強さを見せつけたG-SIMON。初戦のノックアウト勝利に続き、2戦目では13-0という完封試合をするなど、City.8 YOKOHAMAで活躍したメンバーを擁して、決勝のコートにやってきた。対するFUBERも予選を3勝1敗と、G-SIMONに敗れた試合を除いては、力の差を見せつけて勝ち星を積み上げた。決勝戦、立ち上がりからG-SIMONが積極的に仕掛ける。♯17須貝がインサイドで存在感を見せると、♯9田淵や♯27土田がジャンプシュートを沈めていく。FUBERも♯50桑原がゴール下で奮闘して、開始3分を切って3-3の同点とする。しかし中盤に入ると、G-SIMONが守備でプレッシャーを強めていき、相手のミスが目立ち始める。FUBERは24秒バイオレーションを犯してしまい、守備でも相手の途中出場の選手に連続シュートを許すなど、一時9-4までリードを広げられてしまう。それでも残り4分27秒でタイムアウトを取って、立て直しを図ったFUBERはここから♯17轟の連続得点や、守備で頑張りを見せて追い上げを見せる。残り1分9秒には♯50桑原の外角が決まって、15-14と猛追。

しかしファウルが増えてしまい、終盤にフリースローを与えてしまう。G-SIMONはこのチャンスでしっかりとシュートを決めて逃げ切り、初優勝を飾った。大会MVPには正確なジャンプシュートやドライブでG-SIMONの攻撃を引っ張った♯9田渕が輝いた

男子準決勝 TOKYO BEAST VS CRAYON(19-15)

準決勝1試合目は、SOMECITYのレギュラーチームであり、ストリートの舞台で経験豊富なTOKYO BEASTと、今年に入り代々木公園で開催される5人制オープントーナメントのALLDAYで2大会連続ベスト4に入った若手注目チームのCRAYONの対戦となった。

立ち上がり、CRAYONはファウルこそ多いが、♯13染葉のゴール下での合わせのプレーや、♯55 Seaunの外角で先行する。ブロックショットでTOKYO BEASTのビックマン♯49安室を抑えるなど相手の出鼻をくじいて、良い滑り出しを見せる。しかしTOKYO BEASTは決して慌てることなく、♯13樋口のドライブやジャンプシュートで徐々に詰める。残り5分を切って、♯23菊池がカットインからファウルを誘ってフリースローを奪取。ファウルが6個になったこともあり、1本を沈めて、もう1本も決めると7-7の同点に追いつく。CRAYONは♯55 Seaunがルーズボールに飛び込む気迫を見せるが、相手のタフな守備もあり、シュートを決めきれずにいると、残り3分で逆転を許す。序盤で重ねたファウルもボディーブローのように効きはじめて、フリースローを許してしまい、終盤には15-9となり勝負あり。外角のシュートで追いすがるも、TOKYO BEASTが逃げ切って、決勝進出を決めた。

男子準決勝 UIS VS Prost&Co.(17-22)

準決勝2試合目は、予選Aグループで2位ながら決勝トーナメント初戦を中盤からの逆転勝ちで制したUISと、内外角にバランスのよい布陣で、初戦のKOMAZAWAとの試合を危なげなく勝ち上がったProst&Co.のマッチアップとなった。

序盤からUISは♯21木村が攻撃を牽引。力強いドライブや2Pシュートを沈めて、6-3と先手を取る。対するProst&Co.も♯0田中の外角や、♯21成瀬がショットクロックギリギリでシュートを決めて、相手のペースについていく。点の取り合いとなるハイスコアな展開の中、Prost&Co.は残り7分を切って♯5田中を投入する。関東実業団リーグでプレーするボールハンドリングに長けたガードは、コートに出るや否や、外角を決めて9-9の同点に導く。UIS♯21木村にバスケットカウントを決められるものの、ここからProst&Co.は3連続2Pシュートで12-15と一気に試合をひっくり返す。その後もUISのタイムアウトも気にすることなく、どんどんペースが上がり、♯2傳田のパスアウトから♯5田中の2Pシュートが決まるなど完全に流れをつかむ。結局、残り2分28秒を残して、最終スコア17-22のノックアウト勝利で、決勝進出を決めた

男子決勝 TOKYO BEAST VS Prost&Co.(21-15)

準決勝を対照的な試合で制した両チーム。初のTOURNAMENT.EXE王者とFINAL STAGEへの出場権獲得へ向けて、最後の10分間が始まった。

まず好調な滑り出しをきったのはProst&Co.だった。TOKYO BEAST♯49安室にゴール下で合わせられて先制を許すが、♯2傳田がお返しとばかりにすぐにインサイドへアタック。♯0田中のバスケットカウントも決まり、1-3とリードを奪う。しかし試合の流れは徐々にTOKYO BEASTへ傾き始める。♯13樋口のフリースローで4-4の同点とすると、♯23菊池が2Pシュート2本を含む6得点をあげる活躍を見せて、引き離しにかかる。守備でも12秒バイオレーションを誘い、途中出場で流れを変えるProst&Co.♯5田中にターンオーバーをさせるなど、約2分間を無得点に抑えこみ、残り6分を切って11-5とする。追いつきたいProst&Co.は♯5田中のドライブや外角で追いかけるが、TOKYO BEAST♯23菊池がそれを上回る。

「良くできすぎましたね。ゾーンに入っていました」。と振り返るように、抜群のシュートタッチの良さで終盤には3本の2Pシュートを沈めて試合を決定づけた。準々決勝、準決勝の接戦から一転、TOKYO BEASTが2分31秒を残してのノックアウト勝利で、City.11 の頂点に登り詰めた。そして大会MVPには決勝で5本の2Pシュートを決めるなど、攻撃を牽引した菊池が選出された。

TOKYO BEASTは今大会の優勝により、FINAL STAGEへの出場権を手にした。優勝チームが集まる舞台となるだけに激戦必至であるが、そんな中でもこのチームはそれぞれが自分自身の武器を明確に持っており、チーム全体でも泥臭くバスケットをできる姿が注目される。FINAL STAGE制覇のために、「コントロールできる人、アタックできる人、2Pシュートを打てる人、体を張れる人といったように、キャラクターがそろっているので、それを活かしながら、今回の決勝みたいにチームで体を張っていきたい」。と♯49安室は目指す戦い方を話してくれた。自分たちの持ち味を発揮して、チーム名の“BEAST”のごとく12月のコートで暴れまわる4人が楽しみだ。

文・大橋 裕之(オオハシ ヒロユキ)平日はスポーツメーカーで働き、週末はボランティアでバスケットボールについて書いたりするサラリーマン。プレーヤーとしてパッした成績は残せず高校3年間は応援席が指定席だったが、バスケが好きな気持ちはその後も消えずにむしろ強くなって、今に至る。3×3の魅力を伝えるべく、週末はコートサイドで勉強中。

過去のレポート

    • 【REPORT】たどりついた頂点 -SUNDAY CREWが初制覇-更新日:2014/07/04

      「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」
      これは詩人・宮沢賢治の作品『雨ニモマケズ』の冒頭の部分である。
      3×3 TOURNAMENT.EXE 2014 City4 SAITAMAは天候の浮き沈みが激しい中、さいたま市北区にあるプラザノースで開催された。
      6月19日(土)はグループリーグが予定されていたが、朝方から降り続く雨により2014年度初となる中止に。続く20日(日)は前日の天気とはうって変わり、強い日差しが照りつ ける青空となったが、準決勝第2試合を前にしてどしゃぶりの雨に邪魔をされてしまった。しかしこのような状況の中、過去のTOURNAMENT.
      EXEで悔しい思いを重ねてきたSUNDAY CREWが雨ニモマケズ、暑サニモマケズ、そして1度も負けることなく、初めて頂点に上り詰めた。

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      6月19日(土)はグループリーグが予定されていたが、朝方から降り続く雨により2014年度初となる中止に。続く20日(日)は前日の天気とはうって変わり、強い日差しが照りつ ける青空となったが、準決勝第2試合を前にしてどしゃぶりの雨に邪魔をされてしまった。しかしこのような状況の中、過去のTOURNAMENT.
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